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集合施設のインターネット回線の問題点 [日記・雑記]

記事公開日:2015年05月08日(金)


私の自宅はマンションで、NTT西日本のフレッツ光回線に対応しています。

光回線のインターネットと言えば、最近では1Gbpsの速度が主流(従来は100Mbpsが主流)になってきています。

しかしマンションやビルなどの集合施設は、構造物や屋内設備の都合により1Gbpsの速度に対応できないケースがあるのです。

私の自宅マンションがその事例です。

契約上、「フレッツ光マンションタイプ(VDSL方式)」となっているのですが、この「VDSL方式」というのがポイントです。

VDSL方式は最大100Mbpsの速度でしか提供されていないため、規格の時点で1Gbpsの速度に対応していないのです。

NTT西日本によると、VDSL方式は「NTT光収容ビルから集合住宅まで光ファイバー、集合住宅内の各部屋までを電話回線用ケーブルで接続する配線方式。」と説明されています。

集合施設では、1階などの空きスペースに集合機器(複数の部屋に回線を提供するために必要な機械)を設置するのが一般的です。

NTTの施設から、この集合機器までは光ファイバー方式で回線が着ていますが、そこから各部屋へ光ファイバーを提供するためには1階から光ファイバーを上の階へ引き込んでいく必要があります。

「縦管(たてかん)」と呼ばれる配線を通すために使われる専用の管の中を通って各階に引き込まれます。

縦管には、光ファイバーの他に電気配線やテレビのアンテナケーブルなど、複数のケーブルが通っているため、スペースの問題が付きものです。

通す配線が増える場合を想定した構造になっていれば問題ないのですが、既存の配線を通すだけで精一杯というような構造の施設が結構多いのです。

その場合、新たに光ファイバーを通すスペースが確保できませんから、光ファイバー方式のインターネットが導入できません。

光回線のインターネットが主流なのに使えないなんて時代遅れもいいとこだ!!

そうならないように対応したのがVDSL方式という回線なのです。

集合機器から各階を光ファイバーではなく、既存の電話回線で結ぶことで、インターネットが使えるようになりました。

工事する側も新たな回線引き込みの工事(光ファイバーを通す工事)がいらなくなるので負担が少なく済みます。

ただデメリットは、最初の方でも触れましたが、現時点では最大速度が100Mbpsであること。

将来的には装置の改良等で1Gbpsに対応するかもしれませんが。

「すべて光ファイバーで結ばれていないのなら、光回線とは言えないのでは?」という声が聞こえてきそうですが、NTTとしては建物の集合機器までは光ファイバーで提供しているので、光回線として扱っているのでしょうね。

以上、長くなりましたが集合施設のインターネット回線の問題点について書いてみました。




当ブログ記事はここまで。




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